オーダーで作ったコインケースの修理依頼

この作品は大型のコインケース。

タクシードライバーの方からオーダーでお作りしたもの。納品は今年の年明け頃。

多分、頻繁に開け閉めされるだろうと思ってバネホックにし、一般的なバネホックボタンよりは見栄えが良くなると思って、飾りバネホック大(太陽花)を使った。

一つ、240円もする代物だが、やはりジャンパーホックなどに比べると留め力が弱いのは感じていた。

それでも大丈夫だろうと思っていたが、緩くなったということで、修理依頼が来た。

人肌のような革色が使い込まれたことで使い古したグローブのようになっていた。

普通のバネホックボタンであれば「金具外しキット」を使うのだが、ボタンが大きすぎて使えない。

この金具楽天市場で購入しました。必需品ですね。

板に穴をあけて代用しようと思ったが、大きな穴をあけることができるドリルもないし、糸鋸で開けるのも面倒だし、手間がかかる。

そこで閃いたのが段ボールの筒。

万力で筒を固定し、金具外しキットのように使うと簡単に外すことができた。

凸の方は、金具外しキットを使ったことは言うまでもない。

しかし、この写真、高齢になってから太ったが、手まで丸く見える。妻に角度を変えて撮ってもらったが同じであった。

やはりバネホックボタンを外した跡は、エイジングが起きておらず、元の肌色だった。

依頼者からまた大き目のボタンにして欲しいと言われたので、ジャンパーホックにして、ネジ式のコインコンチョを取り付けた。

ハーフダラ―コンチョ(絵柄はドラマー)

ネジ式のコンチョは、ネジが緩み落失されるおそれがある旨伝えると、了解、頻繁に締めると言われた。

それでも開け閉めを頻繁にすると気づかぬうちにネジが外れてしまうことがあるので、依頼者の了解を得てねじロックをつけて取り付けておいた。

これも楽天市場で購入。持っていて助かりました。

作品を使い込んでいただくのはやはり作り手としてうれしい限り。

手遅れかも知れないが、「Leather and Conidtioner」をつけて送り返した。

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